【書評3】傾聴の基本

人の話を聴けていないと気づく。「傾聴の基本」を読んで。

 

「傾聴の基本」を読んだ理由

・人の話を正しく聴けているのか知りたかった。

・傾聴すれば本音で話してもらえる思ったから。

・本音で話しあえると人間関係はよくなると思うから。

読んでみた感想

・相手の話を聴けていないことに気づいた。

・本の内容を意識し傾聴力を磨く。

 

傾聴力を磨くメリット

・傾聴とは、相手の伝えたいことを、相手の身になって理解し、聴き手が理解できていることを話し手に認識させること。  

・人間は主張したい生き物。怒鳴ったり、自慢をしたり、愚痴を吐いて、自分を理解してもらおうとする。

・そのため、主張を理解してくれない人には距離を置き、逆に理解してくれる人に近づく。

・つまり、傾聴ができれば他人から好感を持たれ信頼される。

・傾聴は人間関係をよくするための大事なスキル。

 

傾聴の前に、「人間の心理の構造を知る」

傾聴力を磨くうえで大切なのは人間の心理構造を知ること。人間の心理は大きく分けて以下に分けられる。

1.「自己実現を求める」人は成長し自己実現を求める。成長の欲が見られない人は、あきらめて自己実現の欲抑え込んでいるだけ。

2.「無条件の愛を求める」人はありのままの自分を受け入れて欲しいと願う。要は悪い部分も受け入れて欲しい生き物。一般的に良いとされる価値観の中で「~すべき」と生きている人は、ありのままの自分を閉じ込めているため人生の充実感を失っている。

3.「自分を表現したい」人は自分の考えを吐き出したい。自分の考えを伝えたいのに他人と会話が進まないのは、「本音を言うことで軽蔑されるのでは?」というネガティブなイメージが頭に浮かんでいるため。

4.「変わりたくない生き物でもある」先の3つの欲求に反して人は変化を嫌う。変化にはエネルギーが必要かつストレスを感じるから。成長より現状維持を選択すると人生が空虚になり不幸になる。

 

傾聴で大切な3つの姿勢

1.「共感的に理解する」共感とは、話し手が表現したい感情を味わうこと。自分のモノサシではなく、相手のモノサシで感情を理解してあげる。ただし相手の主張=自分の主張にする必要はない。モノサシが入れ替わらないように距離をとって聞く。

2.「ありのままを受け入れる」良いことも悪いことも、共感できないことも受け入れる。決して相手にアドバイスをして正そうとはしない。

3.「自分に素直になる」これは聴き手の問題。聴き手の心に余裕がないと傾聴はうまくいかない。まずは聴き手自身が素直になり、自己実現をする。

 

傾聴の技法

・傾聴の基礎は共感的な理解と、ありのままを受け入れること。相手のモノサシで考えを理解しありのままの話し手を大切にする。

・姿勢のポイントは、リラックスして相手に向き合うこと。聴き手自身の体を緩め、体を感じなら聴く。緊張した状態や忙しそうに話を聴かれると本音で話せない。

・傾聴の時間を決める。

・ボディーランゲージを使う。話しを聴いてくれていると判断されるのは、身振りと姿勢が55%、声のトーンが40%。とりあえずうなずきながら声を出しとけば効果バツグン。

・応答で理解を示す。応答は返事でなく理解を示すメッセージを伝える。そうすると相手は聴いてもらえていると実感する。具体的な例として「相手の話の要点を短く切り返す」「感情を拾ってあげる(〇〇されて〇〇だったんだね)」「表情や声のトーンで感情を察知し、感情に合わせた応答をする(憂鬱そうに「今日は寒い」と言っていたら、「出かけるのが億劫なの?」と反応)。」などがある。長々と応答するのはNGで要点を拾って短く切り返す。